1st Album “けぷとん!!”の楽曲解説 (その2)
どうもみなさん、けぷとんです。
タイトルの通り前回にひつづき、楽曲解説の後半を記していきます。どうかお付き合いくださいませ。
前回の記事はこちら。
そういえば、6曲目まで色々と書き連ねてきましたが、「肝心の楽曲はどこで聴けるんじゃい!」というツッコミがそろそろ入るかと思います。
ということで、以下のYouTubeの動画でここまで紹介してきた11曲をそれぞれ聴くことができます。というか手軽に一通り聴ける動画が今の所これしかありません…ごめんなさい。
(ついでに前回の記事の方にも、上の動画を載せておきました)
7. 6/8
…こう表記するとなんか紛らわしいですが、7曲目のタイトルが「6/8」ということです。当時の自分は曲順的にもなんか面白かったからここに配置したのかもしれません。このタイトルに特別大きな意味はなく、単純に6/8拍子だったからというものです。メロディはかなり「勇ましい」印象を持つかなと思います。この曲自体はGarageBandのAppleLoopsを用いてプロトタイプは作ったのですが、当時のGarageBandには6/8拍子のAppleLoopsは本当に少なくて、足らない部分は自分で音作りとメロディラインを作っていって完成に至りました。その際に、リズムマシーンのパターンを聴くうちに自然とマーチのようなメロディになっていったのを思い出します。
8. I’m Alive!
このアルバムには、スローテンポだけでなく、アップテンポなナンバーもいくつか収録されているのですが、この曲は、その中でも特に大切な曲になっています。エレキギターと鮮やかに鳴るシンセサイザーの共演が自分の中でとても気に入っています。それでいて、ワンコーラスがとてもコンパクトになっていて、そこまで演奏時間も長くないため、気軽にテンションが上がる雰囲気も好きです。この曲も含め、生ドラム系の音に関しては、曲のテンポに関係なく「ツーバスじゃないと再現できない」というこだわりが徐々に垣間見えてくると思います。このこだわりはなんだかんだで今の作風にもがっつり引き継がれているのですが、おそらくHR/HMの楽曲もよく聴いていることも遠因になっているのだなと思います。
ちなみに、この曲の間奏部分のソロパートは、まだMIDIキーボードがなかった頃にLogicのタイピングキーボード機能を使って手引きしたものが元になっています。モノラルシンセの芯の強い音が音の上下を駆け巡る感じを楽しんでいただけたらなと思います。
9. いだてん
こちらは、自分にとってはかなりチャレンジをした一曲だと思います。当時は全くと言っていいほど作ったことのなかったドラムンベースを作ろうとしたのですから…。1番の手がかりとなったのはApple Loopsの様々な録音素材でした。そこから自分なりに試行錯誤を繰り返しながら作ったのがこの曲になります。冒頭の太いシンセベースがこの曲の中心的なメロディとなっています。
こういうタイプの曲には、Aメロやサビ、ワンコーラスといったものがあんまり決まっていないようなそんな印象があったので、逆にそういう展開を取り入れてみたら面白いのではと思い、楽器構成をガラッと変えることで色々と展開を変えていくようなアレンジになっています。さしずめ、5曲目のHouse Partyに近いでしょうか。
けたたましく繰り出されるリズムとそこに乗っかるメロディの組み合わせを是非とも聴いて味わっていただければ幸いです。
10. Leaves In Fall
ここまでくるといよいよアルバムも終盤となってきますので、曲順的にはこの曲がぴったり当てはまります。曲の全体的な雰囲気が少し寂しげだったことと、曲のキーが少し落ち葉の舞う秋のイメージがちょうど浮かんできたため、このタイトルになったと思います。ドラムスは2-Stepのジャンル向けの音源を使用していますが、この曲自体は多分ポップなんだろうなとなんとなく思っています。そもそも「これ」っていうジャンルに当てはまるかどうか微妙なところですが…
サビでは、一風変わったコード進行とメロディで構成しています。もしかしたらサビらしさはそこまで無いかもしれません。ですが、曲の流れ的にはそこまで違和感は無いかなと思います。
11. 希望A
このアルバムの実質的なラストを飾る曲です(残り2曲はボーナストラック)。この曲はこのアルバムの中でも別格なくらいに大事な曲です。演奏パートの隅々まで、当時の自分ができる全力のアレンジを初めてやった曲です。特に後半は、ラストに近づくにつれて、ベースラインが複雑になっていくところが印象的かと思います。これは、今でも愛聴しているスピッツのベースのメロディラインからヒントを得ています。また、この曲は、展開のために転調を使用した初めての自作曲でもあります(Leaves In Fallはこれの後)。今でも転調はよほど自然に繋がらない限り滅多に使わないのですが、この時は非常に自然な形で転調するというアレンジを取り入れることができました。
この曲は私にとって、曲を作るということの楽しさを改めて感じさせてくれます。曲の断片のどこをとっても希望に満ちていたサウンドになっていると思います。
以上、1stアルバムに収録された11曲の楽曲解説でございました。
自分の身の上話のような部分も多々ありましたが、各楽曲のイメージがなんとなく伝わればいいなと思っています。
M3に関するアナウンスについては、また後ほど記事にしたいと思います。この記事と合わせてしまうと流石に長いですし、タイトルと齟齬が発生するので…
では、また。
コメント
コメントを投稿