Hopefullyと鏡花水月



どうもみなさん、けぷとんです。




いかがお過ごしでしょうか。いろいろあって家にいる時間がかなり増えてきていると思いますが、お元気でしょうか。


今週に入ってから、新しい曲を2曲アップロードしました。「突然どうした!?」ってくらいの短いスパンで公開したので、その理由をいろいろここで書いていきたいと思います。






Hopefully


まず、1曲目はHopefullyという曲です。軽快なテンポと爽やかなメロディのサビが特徴かなと個人的には思います。







鏡花水月


そして2曲目は鏡花水月という曲です。こちらは少しゆったりしたテンポでマイナー調の曲となっています。













…んで、なぜこのタイミングでこの2曲を?


この2曲、一聴すると曲調はそれぞれ違った雰囲気を持っていると思いますが、大きな共通点があります。実はこの2曲、






楽器構成がほぼ100%同じ






なのです。




つまりどういうことかというと、片方のプロジェクトの楽曲データからもう片方のプロジェクトを新規作成し、演奏のデータのみを新たに書き下ろすという手法をとりました。楽器やエフェクトの追加、廃止はあるものの、最小限に抑えています。これは、今まで楽器構成単位でのプリセットを持たなかった自分にとっては新しい試みで、ある種自分へのチャレンジという意味もありました。それだけ、この構成が一つの完成形に近いかなと、思ったのでした。

あと、ここでお伝えしておきたいのが、先にできたのは鏡花水月の方だったということです。なので完成した順序は、アップロード順と逆になっています。むしろ、Hopefullyの完成を待ってから、鏡花水月の公開をするというスケジュールになりました。


このようにして、ほぼ同一の楽器構成で、印象の違う音楽を自分に作ることができるのかというチャレンジを、試みた結果がこの2曲ということになります。


各曲の解説


Hopefully


前述の通り、先に完成した鏡花水月の楽曲データをテンプレートとして、改めて作成したプロジェクトがこの曲になります。最初のアイディアは断片的なメロディだったのですが、ピアノでコード進行を固めて、それに合わせて修正していったものがサビのメロディになりました。

この曲はサビと次のAメロへの繋ぎの部分が初期に出てきたのですが、その他の部分がなかなか決まらなくて、ちょっと悪戦苦闘しました。なので、ひたすらピアノを手元で弾きながら「ああでもない、こうでもない」と、良い感じの流れを探る日々が結構長かったです。

最終的には、コード進行を、1番はシンプル、2番は複雑なものにするということを決めた後にAメロ、Bメロ、Cメロ作っていった次第です。アレンジは主旋律とリードシンセが交互に登場する形に落ち着きました。このアレンジの作業もそこそこ難航したのをよく覚えています。その反動もあってか、マスタリングがとても短時間で終わり、なんとか完成に至ることができました(笑)

タイトルは、希望に満ち溢れたメロディに終始包まれていることに起因します。また、この曲を作っている時から、夕陽の景色が似合う雰囲気だなと思っていたので、動画では自ら撮影した夕暮れの写真を採用しています。

この曲が出来上がったとき、「こういう構成や雰囲気の曲をまた作ることができてよかった」という嬉しさと懐かしさがこみ上げてきました。自分にとっては最初期に作っていた曲調に近いものを感じています。

鏡花水月


時間軸的にはこちらが先にできた曲なのですが、Hopefullyよりかはスルッと出来たと思います。作り出すきっかけは、イントロを始め各所で登場するギターのカッティングでした。これは自分で弾いたものではなく、Apple Loops(著作フリーの録音済み素材)なのですが、そこから他のすべての部分のイメージを膨らませていきました。つまることろ、そのギターの音以外は自ら作ったものになります。


この曲の特徴としては、真摯にマイナーキー(Aマイナー)の雰囲気を貫いているというところだと思います。サビでは華やかなサウンドメイキングになっていくのですが、メロディもコードも終始なんとなく暗い感じが出ていると思います。

それと、Aマイナーでもたまに登場するCのコードが、この曲では一度たりとも使用していません。作っている途中までは本当に意識はしてなかったのですが、全然使ってません。AマイナーのキーでCの和音というのは、「暗い世界に一筋の明るい光が…」というイメージ(当社比)が自分の中ではあって、他の曲ではよく用いているコードです。ですが、今回はそれを使わないことで、「どことなくつかみどころのない暗さ」が出てると思います(という狙いなので、聴き手によってこの印象は変わるかもしれません)。

タイトルは、上記に示した雰囲気に加えて、ピアノの高音部分を使ったメロディに儚さを感じたため、「目には見えても触れられないものや儚い幻」を表す四文字熟語を示す「鏡花水月」に決めました。

音は空気の波なので、この地球上にいれば音に触れることはできるかなと思います。ですが計測器や、音を受けた物体の反応越しにしか音を目視することはできません。形は違えど「鏡花水月」っぽさは感じるのかなと思います。


終わりに



以上、2曲まとめてセルフライナーノーツ風に書いてみました。とりあえず、あいも変わらず曲は作っているよというご報告も兼ねて、今回はこの辺にて。


最近はいろいろありますが、自分を労わりつつ過ごしていきたいと思います。




では、また。

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