【M3-2023秋】6th Album "Homemade" 作品情報【J-05b /灰-047】
どうもみなさん、けぷとんです。
今回も、次回のM3-2023秋で頒布するアルバムの楽曲一覧と、セルフライナーノーツを書き留めておきたいと思います。
アルバム情報
アルバムタイトル: 「Homemade」
1. Intro -蕾-
2. Bloom
3. 空中遊泳
4. 探勝路のうた
5. Tropicalizable
6. 明滅
7. 盛者必衰
8. 愚かな天使
9. ひだまり
10. I Found You Here
11. おやすみなさい
頒布情報
- M3-2023秋: Sun, OCT 29, 2023
- REAL(J-05b): 10:30 - 15:30 (東京流通センター)
- WEB(灰-047): 10:30 - 24:00 (M3オンライン)
頒布価格: 2,000 yen (会場価格)
※WEBイベントは価格が異なります。
(後ほどメロンブックスで通販を行います)
セルフライナーノーツ
(今回は敬体ではなく、常体で記します)
"Homemade"について
アルバムタイトルは、「手作りの」「自家製の」という意味があるように、自らレコーディング、アレンジ、ミックス、マスタリング、さらにはパッケージングまでを一人で行う自分自身の作風を表すものとして付けられた。
作風としては、前作のポップな雰囲気の延長線上にありつつも、マイナー調の曲やピアノの独奏曲も収録され、よりバラエティに富む内容になっている。加えて、聴き込んでも、聞き流しても作品として成立するように、程よいアレンジと楽器構成を探りながらの制作となった。結果として、各曲の展開がよりコンパクトになり、トータルの収録時間が37分と過去のアルバムで最も短くなっている。
また、今作はレコーディングしたMIDIノートの修正をできるだけ抑え、いわゆる生っぽさをできるだけ残すことを意識している。事実、前回のアルバム以降、クオンタイズによるタイミング修正の量は徐々に減り、各パートの微細なタイミングのズレそのものを自然に受け入れる心理的な成熟度も増してきている(当社比)。
Intro -蕾-
前作と同様に、アルバムの開始を想起させる短い曲で、次曲Bloomへと繋げる役目を果たしている。
Bloomで使用されるメロディの一部がこちらでも使用されている。
Bloom
エレクトリックピアノのリフが印象的なシンセポップ。
1曲目と繋がるような構成になっているが、実際に同一のプロジェクトファイルで制作され、両曲が繋がった1つの曲としてミックス、マスタリングを行っている。その後の最終作業で切り離し、独立した曲としている。
サビのメロディは長い間アイディアとして温めていたものを使用しており、アルバムの始まりを飾るポジティブな曲調につながっている。
空中遊泳
深いリバーブとエコーが曲全体を包み込むバラード曲。
元々は2017年に完成しており、とある楽曲投稿サイトで投稿されていたが、そのサイト自体が閉鎖され、実質お蔵入りの状態となっていた。本作種録にあたり、ミックスとマスタリングをやり直している。
制作当時、本人が転職を終えた直後であり、その時の開放感や安堵感が深いリバーブやポジティブなメロディに影響したとされている。
5th アルバム「ふわり」の全体的なモチーフはこの曲から着想を得ており、収録候補でもあったが見送られた。
探勝路のうた
本作で最後に作られた曲。
「キーがC以外のやつ」という条件で、アルバムの流れを加味しつつ、10日ほどで書き下ろされた。
Aメロとサビはどちらもエレクトリックピアノでコード進行を探っている際に生まれたものから採用されている。
実は転調を明示的に使用している数少ない曲の一つである。
タイトルの「探勝路」は、福島県の五色沼探勝路をイメージしている。
Tropicalizable
タイトルは独自に接尾辞をつけた造語で、トロピカルハウスを意識した曲。
本作に先立ち、YouTubeで先行公開されたが、アルバムではアレンジやミックスをやり直したものを収録している。
海辺の情景を意識して、イントロやエンディングでは波の音のサウンドエフェクトを使用している。
イントロのエレクトリックピアノのリフがこの曲のベースとなっており、メロディもそれに沿うように後から付けられた。
明滅
ピアノの独奏。基本となる主旋律ははっきりしているが、interludeのような立ち位置でもある。
一発録りしたものをベースに、テンポの揺らぎ等はほぼそのまま収録している。
他の楽器が登場しない純粋なピアノソロの楽曲は、フルアルバムでは初めて収録された(以前に3rd EP 「あおむけ」にてピアノソロ楽曲が収録されている)。
盛者必衰
もの悲しげなアルペジオが終始フィーチャーされたバラード。YouTubeにて先行公開されている。
タイトルは、この世のあらゆるものが変化し続け、一つとして一定にとどまるものはないという例えを、この曲の持つ寂しい雰囲気に合わせて付けている。
この楽曲のミックスが、今作のアルバムの全体のミックスの基準となっている。
愚かな天使
イントロのリフが印象的なアップテンポな曲。
基本的にサビのメロディから曲全体のイメージを得て制作する他の曲とは異なり、この曲は前述のリフが制作の起点となっている。その上、サビのメロディが中々浮かばない状況になったため、1週間ほど時間を要した末にようやく決まり、制作の最後の作業として付けられた。
すでに完成していた「盛者必衰」とこの曲は連続して配置する流れはあらかじめ決めていたという。
ひだまり
アコースティックな楽器を中心に構成したバラード曲。
2016年に制作された曲で、本作で最も古い。
全体的な雰囲気としては、当時よく聴いていた森田童子の楽曲を参考にしている。
アルバム終盤で一度落ち着いたバラードを、ということで、長らくお蔵入りになっていた本曲が収録となった。
I Found You Here
M3-2023春で頒布された先行シングル。
印象的なシンセベースやサビのコーラスワークはABBAのとある楽曲からインスピレーションを受けている。
ワンコーラスを2周するというシンプルな構成となっており、間奏や大サビにあたる箇所が一切ない。
おやすみなさい
アルバムのラストを飾る曲。深いリバーブが全体を包むようなサウンドメイキングとなっている。
元々は5thアルバム「ふわり」の最後の曲として制作されたものだったが、「Girl's Sparkles」が収録された関係でアウトテイクとなっていた。
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以上!
乞うご期待ということでここは一つ、よろしくお願いします。
では、また。
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