鬼怒川温泉に行きました (後編)


どうもみなさん、けぷとんです。

今回もタイトルの通り、鬼怒川温泉旅行の後編でございます。

(前回の記事はこちら)


では早速、行ってみましょう。




2日目


二日目の目的地は、こちらも山の中に佇む湯西川温泉です。朝風呂と朝食を堪能し、9時半ごろに旅館をチェックアウト。バスを乗り継いで向かいました。

部屋からの景色もこれまた素晴らしいの一言


バス停前の通りは車も人もほとんど無く、静まり返っていた


山奥ということで、バスの本数も少な目


自家用車ですらハイレベルなこの道をバスでガンガン突き進んで行く


その際、バス乗り継ぎのために下車する場所が、ちょうど五十里ダムの近くだったため、バスを待つ間にそちらも散策することにしました。


「いがりだむっでなにしてんだべな〜?」

まさかの流木 TAKE FREE (ピンぼけするという痛恨のミス)

なかなかのご立派ァ!!


ダムにたどり着く前なのにここまでの充実した取れ高に、もうお腹いっぱいになりそうでしたが、少しだけ散策しました。乗り換えの時間がそこまで長くなかったのもありますが、何より雨風が絶好調で、折り畳み傘は瀕死の重傷を5回くらい喰らいました。

このトンネルの先に資料室がある

ここでようやくダムらしい景色


資料館には詳細に五十里ダムの説明パネルが展示してある。もちろんダムカードも


転倒ます型雨量計の展示


そして、乗り継いだバスでいよいよ湯西川温泉に向かいます。建物としての目的地は湯西川 水の郷になります。ここは温泉や食事、お土産屋などのお店が集約された観光スポットです。

山奥に佇む水の郷



ここのシンボルマーク的な水車

お昼ご飯もここで取ることにしました。


7割蕎麦、喉越しと香りが心地よい一品


そば湯 TAKE FREE



この日のメインイベントは、ここで催されてるダックツアーです。これに参加し、湯西川ダムの見学をしました。まずは、水陸両用バスに乗って湯西川ダム湖を見て回ります。

トラックを改造した車両とのこと。窓は無いため風がバンバン入ってくる

見て回ると言うのは、本当にバスでそのままダム湖に入水しての見学です。

この先は水が!


入水!!


うおあああああああああっ!!!(割と衝撃が強かったです)

車に乗っていたはずなのに、もうこれは船の乗り心地で、不思議な体験でした。

本当に湖の上である

遠くには湯西川ダムが見える


その後、陸に上がって湯西川ダムに向かい、施設を見学するという流れになりました。ダムの上から建物に入り、下に降りてダムを見上げるアングルで見学していきます。

巨大建造物が織りなす強烈なパースにしびれるけぷとん氏


見学ルートではなく普通の通路のため、建物内はヘルメットを着用



なんと屋内の気温は13℃...寒い…!


下から眺めたダムは、まさに圧巻の一言でございました。

この見上げた時のスケールの大きさは凄まじい



不思議な曲線を描きながら足場が積み上がっている


人間の本能がそうさせるのかわかりませんが、規格外にデカいものはワクワクするものです。

放出した水は、一度反対側の壁に当てて水の勢いを抑えているとのこと


ダムの上は超巨大な展望台と捉えることもできる



ローアングルからの強烈なパース




帰路の途中で、このあたりの旧道を臨むことができる。現在の線形の良くて広い道路の利便性は偉大である


元の場所に戻ってきたのちに湯西川温泉に入浴。少し熱めのお湯が心地よくて最高でした。そして、再び市営バスで鬼怒川温泉に戻りました。



水の郷のそばには、湯西川にかかる橋がある


人が通ると結構揺れるよ!



湯西川 水の郷の建物全体

バス停近くの民家でペタンと伏せをしてるイッヌが可愛かった

お土産タイムと休憩をし、帰りの鉄道として利用するSL大樹の転車作業を見守りました。

初めてレモン牛乳を飲んだけどめっちゃ美味しかった


転車しながら警笛のバリエーションについて説明してくれた


SL大樹の最後尾にはディーゼル機関車が連結されている


C11の連結作業


鬼怒川温泉駅から下今市駅までSL大樹に乗車しました。SLの乗車は初めてでしたが、客車特有の静かな車内や、電車とは一味違うゆったりと流れる車窓を楽しむことができました。

乗車証明書とアテンダントさん手作りのパンフレットをいただいた


そこから特急けごん46号に乗り換えてサクッと都内まで戻りました。

このような感じで、2日間ではありましたが、かなり濃密で充実した旅行となりました。

まとめ

冒頭に示した旅の目的は、結果として全て満たすことができたなと思っています。栃木県の中でも福島県との県境に近く、山奥ということもあってか全行程を通して気温は低く、半袖と長ズボンで十分すぎるほどに快適に過ごすことができました。また、思いの外多くのダムを訪れることができ、ダムカードを何枚かいただくこともできました。

今回の旅行の大変大きな特徴としては、場所が場所なだけに公共交通機関での移動時間がかなり長かったということです。そのため、移動中は割と暇になってしまうかなという気はしていました。ですが実際のところは、同乗していた市営バスの陽気な職員さんと話をしたり、集落から別の集落へと目まぐるしく変わる車窓を眺めたりと、ほとんど飽きることなく移動自体も楽しむことができました。

また、バスの本数もあまり多くないため、バスの待ち時間もそれなりにかかるということも割と印象的でした。この点に関して自分の場合は、その待ち時間を周辺の散策に充てたり、「良い(良さ野晶子)」って感じたものを撮影したりと、割とエンジョイしてました。そもそも、こういった山奥であれば、360度見渡す景色全てがエモいので、目で見て楽しむのも良し、カメラで切り取って納めるのも良しということで、個人的には全然退屈しませんでした。

ちょっとマニアックな話で言えば、初めて持っていった広角寄りのレンズがそこかしこで大活躍する、大変素晴らしいロケーションでもありました。ただ、台風が接近していたこともあってか、雨風はすごかったですが、それもまた旅情の一部になったかなと思います。

川俣温泉や湯西川温泉は、周辺にダムがあるということもあってか、手つかずの自然が今もなお多く残っているようです。そのため、四季の変化はまさに自然そのものというところが実に魅力的なのではないかと思います。何故ならば、その目で見ている自然の風景が、何百年も前と何一つ変わらない姿ということになりますからね。

そういう意味では、季節を変えてまた訪れたいなと思いました。

こぼれ話

鬼怒川温泉駅からの市営バスでは、運転手、もしくは一緒に同乗する職員の方が、降車するバス停(もしくは目的地)、宿泊の場合は翌日にどのバス停から乗車するかなどの情報を事前に伺うことが度々ありました。こういったことは初めてだったため、新鮮な経験となりました。

初日に利用した市営バスの終着地点である女夫渕には、かつて女夫渕温泉ホテルがありましたが、2013年に発生した地震による建物の損傷がひどく、その年の7月に廃業になってしまいました。以後は、終着駅にたどり着いたとしてもそこには跡地が残るのみという状況のようです(市営バスに同乗した職員の方から聞きました)。ちなみに、そこから先にも奥鬼怒温泉郷というエリアがあり、一応道路として奥鬼怒スーパー林道がありますが、一般車両の通行は禁止されているため、徒歩でトレッキング的なことをするか、各旅館の送迎バス、またはタクシーを利用する必要があるようです。

渓山荘の近くには奥鬼怒スーパー林道もしっかり記されている案内図があった



今回はこんな感じでございました。

では、また。

コメント

このブログの人気の投稿

【M3-2023秋】6th Album "Homemade" 作品情報【J-05b /灰-047】

裏磐梯に行きました

【M3-2022秋】5th Album "ふわり" セルフライナーノーツ【M-01a, b /灰-012】