1st Album “けぷとん!!”の楽曲解説 (その1)


どうもみなさん、けぷとんです。

あけましておめでとうございます。今年もまったりよろしくお願いします。


新年最初の記事は「そういえば昨年M3で出した1stアルバムの楽曲の解説をしてないなあ」と思ったので、この記事を書こうと思うに至る次第です。おそらく長くなるかと思いますが、まったりとお付き合いくださいませ。


M3でサークル参加した所感等を記した記事はこちら

後半の解説はこちら



ジャケットはこちらになります。

ちなみに写ってる手は本人です。
そして、各楽曲については、以下の動画で一通り試聴できます。
M3秋2018用に作成したものになりますが…。


1. だいすき

メインボーカル(?)のシンセから華やかに始まる最初の曲です。全編インストゥルメンタルアルバムということで、どういう音楽が収録されているのだろうと思う方も多いと思います。ですが、この曲を聴けば、私がどういう音楽を作るのか、それがなんとなくわかる曲なのかなと思います。タイトルの通り、自分の好きなメロディやコード進行、アレンジ、そして楽器構成で埋め尽くされた、私にとっても「だいすき」な一曲になっています。

私のことを昔からご存知の方は知っているかもしれませんが、このアルバムに収録されている曲は、こうして即売会で出すまでに実はかなりブランクがあります。それも数ヶ月とかのレベルではなく、数年という長さです。この曲も例に漏れず、楽曲自体は7年ほど前に既に完成していました。その後すぐに某アップロードサイトにて公開したわけですが、本アルバムを作るにあたり、ミックスとマスタリングをやり直しています。作った当時はまだ高校生でしたので、かなりストレートなメロディだなと、改めて思います。

…作った当時のつぶやきを見ると、本心が丸出しではありますが、こういう強い思いがあったからこそ、自然と自分の好きなものが詰め込まれたのかな、と今では思っています。



また、現在のような作風は、ちょうどこの頃から固まってきたため、大好きな曲でもありつつ、思い出深い曲でもあります。


2. Super Stork

一曲目が、現在の作風に変わっていく頃の曲だとするのであれば、この曲は、その作風を見つけるきっかけになった曲です。そのため、この曲が生まれなければ、今の私の音楽はなかったかもしれない、そんな曲となっています。

もともとこの曲は、私が愛用しているDAWソフトLogicシリーズのエントリーモデルであるGarageBandで完成させたもので、アルバム収録に際し、マスタリングのみをLogicで行いました。一曲目よりも昔に作成されたものであるため、一時期オリジナル音源そのものを紛失しかけるということもありましたが、ミックスダウンしたデータが無事に見つかり、今回晴れて収録の運びとなりました。

さて、この曲の最大の特徴といえば、非常にラフなトラックメイキングとなっている点にあると思います。波形を意図的に切りはりをしたような、そんな印象を持たれるかもしれません。ですが、曲のそこかしこに漂う習作っぽさが、自分の初心を思い出させてくれるような気がして、私自身はこれで良いと思っています。特にドラムスのリズムパターンはかつてないほどに音数が多く、一人では到底演奏できないようなキチガイじみたフレーズも多数入っているため、まさにコンピューターで作るからこそ為せる一曲になっている気がします。そういったところも含めて、今の自分では少し身を潜めてしまうような「自由奔放なトラックメイキング」が垣間見える曲になっているのではないかな、と思います。このスピード感も含めて、”すごいコウノトリ"が自分に新しいアイディアを運んできてくれたという、そんなタイトルにつながっているのかもしれません。


3. 僕の知らないだれか

ミディアムテンポとリズミカルなシンセベースが特徴的な一曲です。なにやら意味深なタイトルではありますが、これは作った当初、自分が作ったように思えないほどに新鮮なアイディアだったため「自分以外の誰かが作ったのではないか」と思ったことに由来します。打ち込みの音を使った曲は、この曲を作る前にもやったことはあったのですが、この曲が一番ちゃんと形になったように思います。生ドラムの音も好きですが、それと同じくらい打ち込みのあの機械的な音も好きなので、そういったバリエーションも幾分か出せているような気がします。


4. Metal Athlete

タイトルからわかるように、まさしくメタルを表現しようと挑んだ一曲です。最初からここまで聴いてくるとなんとなく、私自身の音楽の好みがかなり雑食であるということがわかってくると思います。その通りでございます。

最初から最後までゴリゴリサウンドをこれでもかと突き詰めているのはもちろんですが、改めて聴くと、シンセサイザーも取り入れて、多少自分の中でアイディアを咀嚼して形にしているところもあるかなと思います。また、この曲自体は暗い曲にするつもりではなかったため、サビではできるだけ明るいメロディになるようにコード進行も含めて意識しています。


5. House Party

メタルの次はハウスミュージックでございます。いったい幾つのジャンルをかじっているんだという感じになってきますが、いい意味でのごった煮感をこのアルバム1枚で感じ取ってもらえれば、それで良いかなと思っています。この曲もSuper Storkと同じくらいに古い曲のひとつで、GarageBandで完成させた曲です。当時、著作権フリーの音素材であるApple Loopsの拡張版として販売されていたJam Packシリーズを購入した直後で、この曲はそのJam Packに収録されているApple Loopsを多用しています。

Aメロに関しては、1番と2番では雰囲気がガラッと変わりますが、これもハウスミュージックの幅の広さゆえの変化の付け方かなと思います。このジャンルはまだまだ奥が深いなぁとつくづく感じます。また、アウトロは私のできる限りのメロディのアイディアを取り込んでいます。


6. 妖

このアルバムの 核となっている曲のひとつです。メロディアスな音階、細かなところでテクニカルなリズム、できる限りシンプルにした楽器構成といった、私自身も気にっているポイントがたくさんあります。

この漢字一文字のタイトルにしたのは、その当時よく遊んでいたとあるソーシャルゲームの世界観が好きで、この曲がそこからインスピレーションを得て生まれたことに由来しています。なお、作ってから6年以上経った今でも、そのソーシャルゲームはサービスが継続しているため、気になった方は探してみてください。

音的な面で言うと、琴の音を初めて取り入れた曲で、音階も相まって和風のテイストがどこか漂うのが特徴です。また、テーマとなるようなストリングスから始まるスタイルもこの曲が最初となっていて、現在作っている曲でも度々登場しています。





前半戦はここまで!!
次の記事に続きます。


では、また。

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